理事長挨拶

ご挨拶
平成元年、多くの関係者・地域の皆様のご支援をいただき、紀南ではじめての精神障害者小規模作業所として「やおき工房」が誕生しました。その後、「やおき工房」が地域に定着していくとともに多くの利用者が集うようになり、平成8年10月、更なる支援の充実を目指し、「社会福祉法人」となりました。この少し前、障害者基本法が成立したことで精神障害がある人も「障害者福祉制度」が利用できるようになり、「社会福祉法人やおき福祉会」は、平成7年に公布されていた「障害者プラン」に沿って「精神障害者通所授産施設・精神障害者生活訓練施設・精神障害者地域生活支援センター」等の社会復帰施設を基盤としながら「住んでいる場所での支援拠点づくり」を理念として、田辺市をはじめ、合併前の中辺路町、龍神村、本宮町、そして白浜町、みなべ町、すさみ町、上富田町と事業所づくりをすすめてきました。
このような経過を辿り、働くことをサポートする就業生活支援センター・就労移行支援・就労継続支援B型、地域活動支援センター、生活をサポートするグループホーム・居宅介護、福祉サービスのマネジメントを行う相談支援事業など、総合的な支援を広く提供できるようになり、数百人の方々がこれらのサポートを利用しながら地域で暮らしています。
法人設立の際、掲げた理念は「障害のある方の願いをもとに、すべての人が生きがいのある生活を送ることができるよう地域社会との交流を深め、個人の人権を尊重し、民主的な運営を行います。」というものでした。
社会福祉法人となってから20余年、そうした理念に沿って、ひとつひとつ進んできたことに感慨深いものを感じますが、これも偏に多くの皆様方のご理解とご支援によるものであることに深く感謝を申し上げ、これからも地域とともに歩んでいきたいと願っています。
【理事長紹介】
社会福祉法人やおき福祉会
柳瀬 敏夫理事長